2024年は「アイオニック」ブランドの認知度向上などで販売増を目指す

 ヒョンデは25日、2024年の世界販売を424万台(前年比0.6%増)に設定したと発表した。電動車のラインアップを増やすなどして達成を目指す。連結売上高は前期比で4~5%増、営業利益率は8~9%を目指す。

 EVブランド「IONIQ(アイオニック)」の認知度向上や、ハイブリッド車(HV)の車種を増やす。高価格帯のSUVや高級ブランド「ジェネシス」のシェアも高めてて利益率を改善させる。もっとも、新興国を中心とした経済低迷で「事業環境の予測は厳しい」(同社)とし、販売台数や売上高などの目標値は控えめだ。

 設備投資には5兆6千億㌆(約6191億円)、研究開発に4兆9千億㌆(約5417億円)、戦略投資に1兆9千億㌆(約2100億円)を投じる。車種数の拡大や米ジョージア州の新工場建設、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)関連の開発開発などに充てる。

 23年12月期業績は、売上高が前年比14.4%増の162兆7千億㌆(約17兆9889億円)、営業利益は同54%増の15兆1200億㌆(約1兆6717億円)、純利益も同54%増の12兆2700億㌆(約1兆3566億円)となり、国際会計基準(IFRS)を適用した10年以降で過去最高を記録した。営業利益率は9.3%だった。欧米での堅調な販売や、車種構成の改善などが寄与した。

 世界販売は同7%増の421万6898台。電動車の販売台数は同37.2%増の69万5382台で、このうちEV販売台数は約27万台。総販売台数におけるEV比率は6.4%だった。