ダイハツ工業は、国内工場を2月16日まで稼働停止すると発表した。国土交通省から出荷停止解除を受けたトヨタ自動車からの受託生産車である「プロボックス」とOEM(相手先ブランドによる生産)車のマツダ「ファミリアバン」を生産する京都工場(京都府大山崎町)の一部ラインのみ、2月中旬以降の稼働再開に向けて検討を進めているが、そのほかの工場は完全に止め、その後の稼働は、現時点で未定としている。ただ、サプライヤーに対しては2月19日以降の発注数量を一旦「ゼロ」と通達しており、2月末まで稼働停止が続く可能性がある。

本社工場(大阪府池田市)、滋賀工場(滋賀県竜王町)、子会社のダイハツ九州の大分工場(大分県中津市)、久留米工場(福岡県久留米市)と、京都工場の「トール」やOEM車のトヨタ「ルーミー」、スバル「ジャスティ」の生産ラインを16日まで止める。京都工場のプロボックスなどのラインは、サプライヤーの状況で判断することになるが、早ければ19日にも生産再開する見込み。

1月23日に直接取り引きのあるサプライヤーに説明会を開いた。今後の国交省による出荷停止解除指示の見通しが不明として、サプライヤーに対しては2月末までの発注を一旦キャンセルとした。