ヨコオは16日、整備事業者などと合同で、燃料電池車(FCV)のカーシェアリングサービス「グリーンモビリティカーシェアリング」を始めると発表した。25日から名古屋城グリーン水素ステーション(名古屋市西区)で、サービスを開始する。

 ヨコオと組むのは位田モータース(位田幸司社長、名古屋市西区)、PDCマシンズ合同会社(増田貴幸代表、京都市下京区)、Zenmov(田中清生社長、東京都目黒区)。

 整備を手掛ける位田モータースがトヨタ自動車のFCV「ミライ」4台を導入。ヨコオはスマートフォン(スマホ)のアプリで車の鍵を開閉できる「スマートロックシステム」を提供している。PDCマシンズが水道水と太陽光由来の電力を使ったグリーン水素発生装置などを、Zenmovが車両予約に用いるシステムのプラットフォームを担当した。

 駐車施設に水素ステーションを併設することで、FCVを使いやすい環境とした。位田モータースの位田社長は「水素活用を後押しし、FCVの良さも知ってほしい」と述べた。ヨコオの坂田毅執行役員は「さまざまなシステムと連携しやすい当社の技術の強みを生かし、MaaS(サービスとしてのモビリティ)向け事業を加速させたい」とした。