CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2023年12月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングでは「年末ジャンボ宝くじ」が首位に立ち、日清食品「カップヌードル」シリーズが2位、ソフトバンクの携帯プランが3位。自動車業類は6カ月連続でトップテンを逃した。
東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象・商品購買の意向などを聞いた。今回の対象期間の2023年11月20日~12月19日に放映された全CMは2458銘柄(前月比77銘柄減)で、このうち自動車業類は57銘柄(同9銘柄減)だった。
自動車業類では、三菱「デリカミニ」が3カ月ぶり・6度目の業類1位を獲得した。その新作CMは引き続き「年下の男の子」のメロディーに乗せて「冬も頼れるデリカミニ」という替え歌を流す中、雪だるまに扮した「デリ丸。」の登場シーンで始まる。
そして水川あさみが間口の大きいラゲッジルームからスノーボードを下ろして「ウェーイ」と声を上げたり、後部座席をフラットにして子どもと休憩したりし、雪道を運転しながら「使える」とほほ笑みかける。すると「デリ丸。」から「当然だろ」と返されるというストーリーだ。ラストでは、アウトドアアクティビティーをより快適に楽しめるディーラーオプションパッケージ「シャモニー」も紹介する。
50歳代の主婦をはじめ幅広い階層から支持された。CM好感要因では「出演者・キャラクター」「音楽・サウンド」「かわいらしい」の順にポイントを伸ばした。モニターからは「曲が耳に残る」「デリカミニの使い勝手のよさ、走りの力強さが感じられる」といったコメントが寄せられており、冬のレジャーシーンを通して同モデルの利便性と快適性を印象付けることに成功したようだ。