藤壺技研工業(藤壺政宏社長、横浜市西区)は、カスタマイズ向けの新製品マフラーに加えて、前回参考出品した〝雪対策〟のコンセプトモデルを、完成品としてお披露目する。マフラーメーカーの老舗として蓄積した技術や知見を応用し、さまざまな角度から〝フジツボブランド〟の魅力を改めて来場者にアピールする。
展示のメインとなるスポーツマフラーでは、バルブ搭載システムとしてホンダ「シビックタイプR」と日産「GT-R」用の製品を初公開する。バルブで排気音などを調節できる実用性に優れた製品を、人気の高い車種向けにラインアップを予定している。
また、トヨタガズーレーシングの「GR86/BRZカップ」の認定マフラーの新製品も展示する。同レースを走るドライバーが求める、軽量化と走行性能の向上というニーズを両立させたモデルとなっているのがポイントだ。
このほか、従来のマフラーと違う観点で注目を集めそうな製品が、雪対策用品の「スノーケル」。装着しての公道走行は不可だが、緊急時に車両の純正マフラーに装着することで、暖気時の排気ガスを雪の外へ放出できる。3つの管を組み合わせる仕組みで、専用の工具を使わずに装着できる点が特徴。急な大雪による立ち往生などを想定し、短時間で取り付けられることで一酸化炭素中毒からドライバーの命を守る。また排気口から雪が侵入するのを防ぐ構造を採用したほか、マフラーと同様に、錆を防止するステンレスを使用。マフラーメーカーとして、細部にまでこだわって開発した製品となっている。