サンショウ(山本新一社長、浜松市中央区)は、〝販売店でつくる特別仕様車〟として展開する「model(モデル)LM」の訴求を図る。3回目の出展となる今回は、専用パーツを装着したコンセプトカーなど3台を展示。4月発売予定のトヨタ「シエンタ」と「ハリアー」「ヴォクシー」を参考出品する。

 シエンタは、「ユーロカジュアル」をコンセプトに、ベース車にはないヨーロピアンテイストを演出する。欧州の伝統色であるオレンジをフロントグリルやサイドドア部に加飾したほか、専用シートにもアクセントとして採用、内外装に統一感を持たせた。安全性の高い日本車に、欧州の雰囲気を楽しめる遊び心を盛り込み、ファミリー層などへアピールする。

 ハリアーは、ミドルグレード「G」をベースに「アーバンラグジュアリー」の雰囲気を醸し出すレベルに引き上げた。外装はピアノブラックをベースに、銀の装飾を加えたパーツをフロントスポイラーやサイドガーニッシュに装着。車両の形状を生かしつつ、さりげないアクセントを加え、上質さや高級感を与えている。シートは光沢のある「サンセットパールブラウン」の生地をサイド部に使用し、都市部の夕日を思わせる意匠に仕上げた。

 ヴォクシーは、「トヨタ車の都会的なイメージと異なる世界観を創る」という考えをもとに制作。トレッキングのギアから着想を得た「エナジーオレンジ」のパーツを通じて、アウトドアを感じさせている。また、シートの背部にベルトストレージを取り付け、機能性を合わせた点も大きな特徴となっている。