日本自動車大学校(NATS、矢部明理事長・学校長、千葉県成田市)は、東京オートサロン2024にカスタマイズ科26期生と袖ケ浦校の自動車車体整備科21期生による4台の作品を出展する。ベースとなる旧車に最新のカスタマイズを施し、大胆かつ美しく甦らせる。

 第1班が製作する「CORONA-OG」は、「Fitting」をテーマに1964年式トヨタ「コロナ」(RT20)をいまの交通事情に合うようにカスタマイズ。現代に送り出せるように各部をバージョンアップして復活させる。

 2班の「JIMNY J1」は、スズキ「エスクード」(TD61W)の車高をエアサスで下げ、極限の車高短を目指した。「和製ハマーH1」ともえる大きな箱形状のボディーが地面を這うように通り過ぎる姿は、多くの人の目を引きそうだ。

 3班は野ざらしになっていたスズキ「マイティボーイ」(SS40T)を「ケンメリ」の愛称で親しまれた「スカイラインGT-R」(KPGC110)風の「ちびメリ」にレストアする。戦わずして伝説を繋いだ幻のケンメリレーシングのDaily Useを現実にして作り変える。

 袖ケ浦校の車体整備科は、68年型マツダ「ルーチェ」(SUA)をリフレッシュする。学校が保管していたルーチェは年式を考慮すればきれいに見えるが、あちこちに経験劣化の跡が。こうした劣化を車体科で身に付けた技術と知識できれいに再生する。

 同校のカスタマイズ科がこれまでに製作したカスタムカーは累計で240台を超える。作品は毎年の東京オートサロンで発表され、そこで開催される東京国際カスタムカーコンテストではグランプリを含む最優秀賞などを通算20回受賞している。今年も名門校のパフォーマンスに注目だ。