石川県周辺の高速道路は広範囲で通行止めとなった

1月1日午後4時頃に石川県能登地方で発生したマグニチュード7.6と推定される地震で、石川県内では震度7を観測した。県内では建物の倒壊や道路のひび割れ、倒木などが発生し、周辺の高速道路は広範囲で通行止めとなった。

大津波警報が出され、クルマで高台に避難しようとする人が相次いだ。山あいの幹線道路では、自宅裏山のがけ崩れが起こった場合に備えてマイカーに避難し、幹線道路脇に移動した車両の中で過ごす人の姿などが見られた。このため、営業中のガソリンスタンドに車両が詰めかけ、列を作った。

石川県内の新車ディーラーでは社員の安否確認や建物・設備の被害状況の把握が進められており、能登地域の店舗でショールームのガラスが破損するなどの被害が既に確認されているようだ。販売会社各社の幹部らはこの事態に冷静に対処しつつも、ダイハツ工業の認証試験不正問題への対応に追われている最中での災害に、「次から次に…」(販売関係者)と頭を抱える様子も見られた。

(中部支社・吉田 裕信)