ダイハツ工業が、仕入れ先の部品メーカーに対して支援する補償内容がわかった。直接取引のある1次サプライヤー(ティア1)に加えて、2次サプライヤー(ティア2)も支援対象とする。ダイハツは認証試験での不正を受け、すべての国内工場を1月末まで停止することが決まっている。稼働停止で影響を受ける仕入れ先に対して不安などの聞き取り調査を継続し、各社の損失を補償していく考えだ。

仕入れ先への補償は、稼働停止中の休業補償や人材のつなぎ止め、生産再開時に必要な費用など。ティア2に対しても同様の内容をティア1を通じて補償する。休業補償は派遣社員なども対象となる見込み。また、すでに仕入れ先に展開している仮の生産予定台数との実績差を仮払いする。12月の納入分について11月に展開した内示との実績差を支払う。申請はすでに案内済み。仮払いの相殺は生産を再開した月の翌月末からとする予定。

同社と直接取引のあるティア1は423社で、間接取引を含めると約4千社になるとみられる。まずは423社の企業に対し、現状の聞き取りなどを実施している。ティア2については、相談窓口を設け情報を吸い上げる取り組みをすでに展開している。

同社の国内全拠点は12月26日から稼働を停止している。稼働停止に伴う12月の影響台数は2万8400台。海外ではインドネシアとマレーシアで出荷を再開している。