CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2023年11月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングでは、日本マクドナルド「三角チョコパイ」が2カ月連続の首位、ソフトバンクの携帯プランが1ランク上昇して2位、日清食品「チキンラーメン」が3位だった。自動車業類は5カ月連続でトップテンを逃した。
東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象・商品購買の意向などを聞いた。今回の対象期間の10月20日~11月19日に放映された全CMは2535銘柄(前月比89銘柄増)で、このうち自動車業類は66銘柄(同10銘柄増)だった。
自動車業類では、スズキ「ワゴンR」が前月の11位から首位にジャンプアップし、同「スペーシア」もベストスリー入りした。トヨタ「クラウン」は2位に上昇した。
CM総研はこれらの中からワゴンRに注目。同モデルの業類首位獲得は、現在もCMに出演する広瀬すずの起用を開始した2017年2月度以来となった。彼女が自撮りをしながら「ワゴンRスマイル」の外観や内装を「かわいいっしょ」などと紹介し、妹から「お姉ちゃん」と繰り返し呼ばれても気にも留めずに撮影を続ける。ラストには広瀬が「ほか見ちゃダメ!」とカメラ目線で呼び掛ける内容だ。
魅力的なスタイリングやスライドドアの搭載といった特徴を訴求し、女性を中心に得票した。CM好感要因は「出演者」「かわいらしい」で好スコアをマークした。
モニターからは「広瀬すずがかわいい」という声が数多くみられたほか、現車を見にいきたいといったコメントも寄せられた。
さらに業類3位のスペーシアは、納車された同モデルに喜ぶ柄本佑、宮澤エマら演じる家族を、隣に住む大学生役の芦田愛菜が写真に収める新CMが好評だった。