エアコンやハンドルヒーターの作動も視覚的に確認できる

 アルパインマーケティング(石田宗樹代表、東京都大田区)は、トヨタ自動車の上級ミニバン「アルファード/ヴェルファイア(30系)」のエアコンや電動スライドドアを操作できる市販用カーナビゲーションシステムを2024年1月から順次発売すると発表した。アルプスアルパインと東海理化が共同開発したもので、国内の市販製品では初の機能になるという。オーディオレス車に加え、市販用ナビとの交換が難しいとされている純正ディスプレーオーディオ車にも対応する。ユーザーのカーナビの選択肢を広げ、販売増につなげる。

 新製品「ビッグX11アップグレード」は、11㌅の大画面上でエアコンの温度や風量などを調整することが可能だ。吹き出し口もアニメーションを用いることで乗員に分かりやすく伝えられる。また、後部のスライドドアやバックドア、サンルーフの開閉も画面上で行えるほか、動作状況も表示できる。

 トヨタは先代アルファード/ヴェルファイアにおいて、19年12月に実施した一部改良でディスプレーオーディオを標準装備としていた。ただ、市販品を好むユーザーの要望が多く、対応製品の開発に取り組んでいた。

 新製品はディスプレーオーディオの有無などに合わせ、4種類を用意。価格はオープン。