CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2023年10月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングでは、日本マクドナルド「三角チョコパイ」がランキング圏外から首位、アフラックの医療保険が急上昇して2位となり、ソフトバンクがトップスリー入りした。自動車業類は4カ月連続でトップテンを逃した。
東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象・商品購買の意向などを聞いた。今回の対象期間の2023年9月20日~10月19日に放映された全CMは2446銘柄(前月比61銘柄増)で、このうち自動車業類は56銘柄(同1銘柄増)だった。
自動車業類では、スバルの「レイバック」がトップに浮上。前月度まで5カ月連続首位だった三菱自動車の「デリカミニ」が2位に後退した。トヨタ自動車の「クラウン」がランキング圏外から4位に入った。
CM総研はこれらの中からクラウンに注目した。トヨタは「クラウンスポーツ」の発売に合わせて10月7日に新CMを開始。CMは暗闇に浮かび上がる車体のシルエットや空撮の街並みの映像と「日本がまた、世界を驚かせる時が来た」というナレーションで始まり、これに続き信号機が青に切り替わる瞬間をいくつか映し出す。そして「セダン」「クロスオーバー」「スポーツ」「エステート」の4タイプのクラウンがガレージから登場し、テストコースを疾走する内容だ。同19日には同様の表現で、赤い車体のクラウンスポーツにフォーカスしたCMもスタートした。
合計30回のオンエアで、30歳代男性を中心に支持を集めた。CMに好感を示した全員が同モデルを「試してみたい」と回答。視聴者からは「車のボディがどれもかっこいい」など、新モデルへの期待感が伝わるコメントが寄せられた。