スズキは9日、軽ハイトワゴン「スペーシア/スペーシアカスタム」を6年ぶりに全面改良し、22日に発売すると発表した。スズキの軽自動車初となる電動パーキングブレーキやステアリングヒーターのほか、後部座席にはオットマン機能などを持つ「マルチユースフラップ」といった新機能を採用した。鈴木俊宏社長は「スペーシアとスペーシアカスタムはファーストカーとして満足してもらえる機能や安全装備を付け、広く使っていただく取り組みをしていく」と語った。

 同車は顧客層が広いため、それぞれのライフステージに合わせた機能やデザインを加えて付加価値を高めた。外観は「コンテナ」をモチーフとし、大容量の荷物を積み込めるイメージを演出した。マイルドハイブリッド機構を搭載したグレードの燃費は25.1㌔㍍/㍑(WLTCモード値)と軽ハイトワゴンクラスではトップという。先進運転支援機能(ADAS)では、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」を初めて採用し、安全性を高めた。

 価格は、スペーシアが153万100円、スペーシアカスタムが180万1800円(ともに消費税込み)から。新機能の追加などで先代モデルに比べて約1割の値上げとなる。月販1万2千台を計画する。