AIパイロットでレベル4走行する自動運転バス

 ティアフォー(加藤真平社長、東京都品川区)は、同社の自動運転システム「AIパイロット」が「レベル4」(特定条件下での完全自動運転)の認可を取得したと発表した。歩行者と一般車両が混在する環境で、道路インフラに頼らずに自動運行装置が自律的に認知・判断・操作するシステムへの「レベル4」認可は国内初だという。

 同社がシステム開発と運用をしていた物流拠点、GLP アルファリンク相模原(相模原市中央区)の敷地内で、道路交通法が適用される道路で認可を得た。AIパイロットは、同社が開発するオープンソースの運転ソフトウエア「オートウェア」やセンサー、コンピューター、車載情報通信システムから構成される。

 同社は、政府が掲げる「2025年に50拠点、27年に100拠点以上」の自治体への自動運転システムの導入をリードするとともに、今後の電気自動車(EV)の量産開発にも活用するとしている。レベル4認可取得のプロセスや設計は全て公開するという。