24日夕方からは「アルファード/ヴェルファイア」を生産するいなべ工場など3工場4ラインの稼働を再開する

トヨタ自動車は、仕入れ先の工場事故に伴う国内工場の稼働停止について、10月26日からすべての工場で生産を再開する。調達が滞っているシャシばねの生産が一部で回復、代替調達も進んだため、24日から順次、工場稼働を戻す。

23日は6工場8ラインで生産を止めていたが、24日は朝勤務の1直から「ハリアー」などを生産する高岡工場(愛知県豊田市)第2ライン、「RAV4」を生産する豊田自動織機の長草工場(同大府市)の2工場3ラインの稼働を再開する。同日夕方の2直から「ランドクルーザー(300系)」を生産するトヨタ車体の吉原工場(豊田市)第1、2ライン、「アルファード」を生産するいなべ工場(三重県いなべ市)など3工場4ラインの生産を開始する。

残る小型バス「コースター」を1直のみで生産するトヨタ車体傘下の岐阜車体工業(岐阜県各務原市)は25日まで生産を止めるが、26日の1直から再開する。

調達が滞っている部品は、中央発條の藤岡工場(愛知県)で生産するシャシばねで、同工場の乾燥炉で16日昼に爆発事故が発生した。トヨタは支援に向けて従業員の派遣人数を増やして復旧を急いでいる。完全復旧には至っていないが、海外などからの代替調達によって車両生産再開にこぎつけた。