トヨタ自動車はこのほど、北米における電気自動車(EV)の充電規格で、米EV大手のテスラによる「NACS」を採用すると発表した。トヨタやテスラのEVユーザーは北米に1万2千基以上あるテスラの急速充電器を利用できるようになる。
2025年からケンタッキーの工場で生産する3列シートSUVの新型EVにNACS規格の充電ポートを採用する。CCS(コンボ)規格を採用する販売済みのEVについては、25年以降にNACS充電が可能になるアダプターを提供する。
北米の充電規格をめぐっては、フォード・モーターやゼネラル・モーターズといった米国メーカーをはじめ、ホンダや日産自動車もNACSの採用を表明済みだ。トヨタが採用することで、北米ではNACSが事実上の標準規格(デファクトスタンダード)となりそうだ。