トヨタ自動車が仕入れ先の工場事故の影響で車両工場の稼働を一部停止していることが分かった。シャシばねを生産する中央発條の藤岡工場(愛知県豊田市)で10月16日、建屋設備の爆発事故が発生し、部品供給が滞ったため。「ランドクルーザー(300)」などを生産するトヨタ車体の吉原工場(同)など2工場3ラインで、16日夕方以降の2直稼働を停止した。17日は、6工場10ラインで終日稼働停止する。18日以降の生産については、17日夕方までに判断する。

16日2直の稼働を止めたのは、トヨタ車体の吉原工場第1・第2ラインと、「ランドクルーザー(70)」を生産する富士松工場(愛知県刈谷市)。17日はこの2工場3ラインに加えて、「カローラ」を生産するトヨタの高岡工場(愛知県豊田市)や堤工場(同)、「RAV4」を生産する豊田自動織機の長草工場(愛知県大府市)など、稼働を停止する工場を拡大する。

中央発條では16日の12時15分ごろ、藤岡工場の第4工場で爆発事故が発生。従業員2人がけがを負ったが、1人は軽傷、1人は確認のため病院で診断、処置を受けた。原因は調査中で、復旧見通しも現時点で不明だという。同社は「早期復旧を図り、地域の皆さまやお客さまにご心配、ご迷惑をおかけしないように全力を尽くす」とコメントした。