日産自動車と日本観光自動車道協会(中川均代表理事)は2日、観光道路における電気自動車(EV)の優遇策の提供に向けた連携協定を結んだと発表した。同協会に加盟する有料道路で、通行料や周辺施設の割引などを受けられるようになる。日産はEVを所有する利点を増やして普及の一助としたい考え。

 同協会は、全国20路線の民間有料道路が加盟する団体。このうち18路線でEVに対する優遇策を実施する。通行料を割り引くのは5路線で、例えば白糸ハイランドウェイ(長野県)では2割引、伊吹山ドライブウェイ(岐阜県)では500円の割引が受けられる。

 地域課題の解決にEVを活用する活動「ブルー・スイッチ」の一環。この活動は当初、災害対策のためにEVを活用する自治体との協定が多かったが、21年4月の熊本県阿蘇市との提携以降、観光面の取り組みも増えている。