ルノーは、日産自動車、三菱自動車との2023年内に共同購買契約を解消すると27日までに発表した。7月26日に最終契約を締結したルノーと日産の資本構成の見直しに合わせた措置だ。地域やプロジェクトによって、今後も協力関係は残す一方、調達の独立性を高めることで地域ごとに異なる規制や電動化の流れにより迅速に対応できるようにする。

 両社は共同購買組織「ルノー・ニッサンパーチェシングオーガニゼーション」を01年に設立。18年には三菱自を加えた「アライアンスパーチェシングオーガニゼーション」として、共同購買によるスケールメリットを追求してきた。一方、ルノーと日産は今年7月、日産に対するルノーの出資比率を23年内に15%に引き下げることで資本関係を対等にする最終契約を結んだ。これに合わせ、共同購買契約も打ち切る。

 日産は「各社が能力を生かしてより競争力の高い商品やサービスを提供する」としている。