サブスクリプション(定額利用)サービスを手掛けるトヨタ自動車系のKINTO(キント、小寺信也社長、名古屋市中村区)は27日、販売済みの新型「アルファード/ヴェルファイア」で、メーターパネルのデザインを追加するソフトウエアのアップグレードサービスを開始すると発表した。メーターデザインの追加は、トヨタとして初の試み。今後は他車種にも展開していくという。

 キントとトヨタが共同運営している、既販車の性能を向上させるサービス「キントファクトリー」のメニューとして提供する。キントが提供しているサブスクのみならず、新車ディーラーで販売した車両も対象となる。6月に発売した新型アルファード/ヴェルファイアには標準で4種類のメーターデザインが選べる仕様となっているが、キントファクトリーでは「クラシックギア」「メタリック」と呼ぶ2種類のデザインを追加できる。

 価格は2種類のデザインがセットで9900円(消費税込み)。施工は東京都、千葉県、埼玉県、静岡県、愛知県、大阪府、福岡県内にある対象の新車ディーラー店舗で行う。

 キントファクトリーでは今回のメーターデザイン追加に加えて、先代「ハリアー(60系)」で本革ステアリングへの交換、先代「プリウス(50系)」では、ブラインドスポットモニターを後付けできるメニューを新たに設定した。今後も既販車向けの追加オプションを拡充することで、保有ビジネスを強化する狙いだ。