「東京フューチャーツアー」には「ライフ」「エマージェンシー」「プレイ」「フード」の切り口で体験型コンテンツを提供

 日本自動車工業会(自工会、豊田章男会長)は30日、10月に開催する「ジャパンモビリティショー2023」の出展状況や企画内容を発表した。モビリティとさまざまな産業によるコラボレーションやモビリティの体験を通じて新たなショーを実現する。出展者数は400者以上と過去最多(19年は192社)だ。自動車メーカーでは、ソニーホンダモビリティとBYDが初めて出展する。

 30日時点の出展者は、国内メーカーは二輪車を含めて16社、海外メーカーはメルセデス・ベンツとBMW、BYDの3社。このほか自動車部品メーカー、次世代モビリティ関連の企業や団体、スタートアップなどが出展する。過去最多の出展者数について、自工会モーターショー委員会の長田准委員長は「モビリティ業界を広げるには、自動車関連や経団連のモビリティ委員会などに加え、スタートアップの力も必要で、色々な企業に相談して共感してもらった」と語った。

 主催者プログラムの「東京フューチャーツアー」には、現時点でNTTやパナソニックなど140社が参加予定だ。幅広い産業が出展し、ショー仕立ての展示や、モビリティを体感できる体験型コンテンツを展開する。モビリティと「ライフ」「プレイ」など4つの切り口で行う。

 スタートアップの育成を狙う「スタートアップフューチャーファクトリー」では11月4日にコンテストを開き、決勝審査に15社が登壇する。大手企業とのビジネスマッチングイベントも会期中に5回開く。

 モビリティ版「ダボス会議」と位置づける「ジャパンフューチャーセッション」では「モビリティと未来」を軸に、サステイナビリティやAI(人工知能)、アウトドアなどさまざまなテーマで議論を交わす。

 チケットは30日から発売し、一般は当日券が3千円、10月27日までに購入できる前売り券は2700円(ともに消費税込み)。高校生以下は無料。一般公開日の午後4時以降に入場できる「アフター4」(同1500円)や一般公開日の9時から入場可能な「アーリーエントリー」(同3500円)なども用意する。