マツダは、2023年12月に「CX―8」の生産を終了すると発表した。フラッグシップのSUVとして高所得者層やファミリー層を中心に販売してきたが、近年の販売台数は低迷していた。23年度内の発売を予定している3列シート「CX―80」が事実上の後継車種となる。

 CX―8は、17年12月に発売した3列シートのSUV。18年は年間3万701台を販売したが、新車効果が一服した後は、同1万5千台前後で推移し、22年実績は1万2934台だった。

 23年度内に発売するCX―80は、CX―60などに採用するラージプラットフォームを使用した新型SUV。車幅が広い仕様のCX―90は米国で4月に発売しており、好調な滑り出しをみせている。マツダとしては日本向けのCX―80で上級SUVの販売をテコ入れする考えだ。