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 CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2023年7月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングでは、日清食品のカップ焼きそばが3カ月ぶりに首位を獲得。自動車業類は3カ月ぶりにトップテンを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象・商品購買の意向などを聞いた。今回の対象期間の2023年6月20日~7月19日に放映された全CMは2417銘柄(前月46銘柄増)で、このうち自動車業類は49銘柄(同7銘柄減)だった。

 自動車業類では三菱「デリカミニ」とスバル「インプレッサ」が3カ月連続で1、2位を獲得し、全面改良したトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」がトップテン入りした。CM総研は、これらの中からアルファード/ヴェルファイアに注目した。

 両モデルは6月22日にCM放映を開始。ヴェルファイアは、真っ暗な夜の街に同モデルが入ると周りのビルの明かりや街灯が灯り、徐々に車体全体が浮かび上っていく演出。その映像に合わせてロックミュージシャン、浅井健一が「誰かが作った道を行くよりも、自分の行きたい方へ進んだ方が面白い」と語り「道なき道を行く人へ。」のコピーで締めくくる。男性層の支持を集め、CM好感要因は「映像・画像」に次いで「商品にひかれた」でポイントを伸ばした。視聴者からは「車の高級感と格好良さが伝わった」「購買意欲が高まる」といったコメントが寄せられた。

 「アルファード」は車内で自分の時間を優雅に楽しむ男性の映像と、ミュージシャン、三船雅也の「『アルファード』を選んだ人が言う。この車は特別な居場所である、と」というナレーションで新型車の世界観を打ち出した。視聴者からは「優雅さと力強さが増してよい」といった期待の声がみられた。