ルノーと中国の浙江吉利控股集団(ジーリー)は11日、エンジンなどパワートレインを生産する合弁会社を設立する契約を正式に結んだと発表した。当局などの承認を経て、2023年下期に会社設立の手続きを完了する見通しだ。合弁会社は本社を英国に置き、グローバルに製品を供給する。

 両社は合弁会社を折半出資で設立することで22年11月に合意していた。新会社は17のエンジン工場と5カ所の研究開発拠点を持ち、社員数は1万9千人になる。

 年間生産能力は内燃機関や変速機など500万基としている。ジーリー傘下のスウェーデンのボルボ・カー、マレーシアのプロトンの他、ルノーとアライアンスを組む日産自動車や三菱自動車などへエンジン、ユニットなどの供給を計画している。

 合弁会社にはサウジアラビアの国営石油会社、サウジアラムコも出資する方向で調整している。