中国で新エネルギー車(NEV)の累計生産台数が2千万台を突破し、このほど開かれた記念式典で、ニデックの「eアクスル」を採用する広州汽車集団(GAC)の「AION Hyper GT」が記念車両に選ばれた。

 Hyper GTは、GACの電気自動車(EV)専門ブランド「AION(埃安)」のハイエンドシリーズの第2弾として6月に発売されたばかり。ニデックの第2世代eアクスルを搭載する。出力180キロワットモデルは5月から量産しており、250キロワットモデルも8月から量産を始める。

 第2世代eアクスルは、高占積巻き線や磁石レイアウトの工夫による出力向上、油冷方式の最適化による冷却効率の向上などにより、小型・軽量化と重希土類(レアアース)の使用量削減を達成した。250キロワットタイプのインバーターにはSiC(炭化ケイ素)パワー半導体を採用し、800ボルトに対応させている。