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 CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2023年6月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングでは、三菱自動車「デリカミニ」が前月から1ランクダウンしたものの、2カ月連続してトップ5入りした。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間の2023年5月20日~6月19日に放映された全CMは2371銘柄(前月比27銘柄減)で、このうち自動車業類は56銘柄(前月と同数)だった。

 自動車業類ではデリカミニとスバル「インプレッサ」が2カ月連続して1、2位を獲得。日産自動車の企業CMは2カ月ぶりのトップスリー入りだった。

 CM総研は、これらの中からインプレッサに注目した。雨の中、インプレッサを運転する母親が「ママ、水筒忘れた」と、後部座席から声を掛けてきた娘に気を取られ、前方に停車していたタクシーに衝突しそうになった。しかし、運転支援システム〝3眼アイサイト〟による「衝突回避アシスト」のサポートで接触せずに停止。そこに「アイサイト搭載車 追突事故発生率0.06%」とテロップが入り、最後のシーンで車の中でほほ笑む娘と「こども、いのち、インプレッサ。」のコピーを映し出す。

 「雨の日」「子どもの忘れ物」「一瞬の前方不注意」といった共感性の高いシチュエーションと臨場感のある映像で、同モデルの安全性能を訴求。CM好感要因は「商品にひかれた」が最も高く、「時代の先端を感じた」「説得力に共感」などで総合トップ10入りした。視聴者からは「車を運転していれば1度や2度は経験すること。安心感がいい」「追突事故の回避に期待できる」といったコメントが寄せられた。