三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は、共同で運用するコンタクトセンターを初開設した。両社の関西地区の拠点を移転集約し、自動車保険などの問い合わせ対応を一元化。MS&ADインシュアランスグループとしてのシナジーを創出しつつ、有人チャットサービスなど新たな取り組みに共同で取り組む。

 従来は三井住友海上が神戸地区、あいおいニッセイ同和が梅田地区に設けていた拠点を、三井住友海上大阪淀屋橋ビル(大阪市中央区)内に開設した「大阪センター」に集約した。22日には開所式も実施。立ち上がり時点では、両社のスタッフ計186人が問い合わせ対応に当たる。センターの共同運営で業務効率を向上させるとともに、教育研修も共同で運営するなど、後方支援部門での相乗効果も高める。

 併せて、受電以外の業務の合理化も推進する。三井住友海上では2023年4月から、担当者がチャットを活用して問い合わせに応じるノンボイスサービスを手掛けている。10月をめどにセンター内に共同デスクを設け、こうしたサービスを両社が協力して運営する体制に発展させる。新センターを起点に、企業の垣根を越えた顧客対応を進める考えだ。