日本自動車機械工具協会(機工協、柳田昌宏会長)が主催する自動車整備・検査用機器の展示会「第37回オートサービスショー2023」が15日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した。コロナ禍の影響で4年ぶりとなった今回は「ヒトとクルマの未来を守る整備機器」をテーマに、車社会に加えて整備業の現場で働く人にも焦点を当てて最新の情報を発信する。95社・7団体が出展し、17日までの3日間で5万人の来場を見込む。

 柳田会長は開会式で、「今後の整備業界が人海戦術だけで環境変化に対応するのは難しい」とし、「われわれも自動車の未来を切り拓くという気概を持ち、技術革新に取り組む」と述べた。

 今回のショーでは電子制御装置整備や24年10月に迫るOBD(車載式故障診断装置)検査に加え、自動車検査証の電子化をはじめとした業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)への提案が見どころだ。また、深刻化する整備士の高齢化や人材不足に対し、作業の効率化や省力化のソリューションの提案も期待されている。