オートリブは、二輪車用のエアバッグの生産を2025年1~3月期に開始する予定だと発表した。同社が初めて市場投入する二輪車用の安全製品は二輪車本体へ搭載するエアバッグ「バッグ―オン―バイク」で、正面衝突の際に二輪車の運転者が重傷を負うリスクを大幅に低減すると期待している。

 同社は交通死亡事故を半減させる目標の実現に向け、二輪車で頻繁に発生する衝突事故や傷害の種類をデータから割り出し、シミュレーションと試験から効果を確認したという。車載型のバッグ―オン―バイクは、エアバッグモジュールと衝突検知センサーを統合させたシステム。このほかにライダーが身に着ける着衣型も検討している。

 同社は二輪車の安全について、ABSやASR(空転防止装置)といった先進安全技術に加え、エアバッグの搭載でさらに向上するものの、「幅広い衝突の状況や運転者の動きに対応するさらなるソリューションが必要」としている。