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 CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2023年5月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングでは、三菱自動車が初めてトップスリーに入り、スバルが12年ぶりのトップテン。自動車業類のトップテン入りは6カ月ぶり、2銘柄同時のトップテンは7年4か月ぶりとなる。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間の4月20日~5月19日に放映された全CMは2397銘柄(前月比287銘柄減)で、このうち自動車業類は56銘柄(同7銘柄減)だった。

 自動車業類では三菱自が新型軽自動車「デリカミニ」で約19年ぶりの首位、2位はスバル「インプレッサ」。ホンダは前月度から1ランク上がりトップスリーに入った。

 CM総研はこれらの中からデリカミニに注目。そのCM好感度スコアは、CM総研が〝3千人調査〟を開始した04年4月度以降、三菱自の過去最高を記録するほど高い評価を得た。CMでは「年下の男の子」の替え歌をバックに、水川あさみが家族を乗せたデリカミニを運転し、犬のようなキャラクター「デリ丸。」とともにキャンプに出かける。水川が「ウェイ!」と楽しげに運転したり、荷室の収納力の高さを紹介する様子などを描いた。

 男女とも幅広い層から得票し、中でも50歳代男性では総合1位に輝いた。懐かしいメロディーに乗せた替え歌やキャラクターの魅力がフックになった。CM好感要因は「音楽・サウンド」を筆頭に「かわいらしい」「心がなごむ」で同1位。視聴者からは「デリカミニとキャラクターの顔が似ていてとてもかわいらしい」「出演者が良い、車もかっこ良い、ぬいぐるみもセンスが良い」といったコメントが寄せられた。