現地生産する「スタンダードサンルーフ」
インド新車市場は中国、米国に次ぐ規模に

 ホンダ向けを主力とする八千代工業は、1~2年内をめどにインドでサンルーフを生産する方針を明らかにした。自動車市場が拡大しているインドでは、サンルーフの装着率が上昇しており、同社の受注も好調だ。現在は中国で生産した製品をインドへ輸出しているが、現地生産により供給能力を高め、シェアを伸ばす。構成部品の現地調達も進め、コスト低減を図る。ホンダ以外の新規受注も開拓していく考えだ。

 同社は、インド向けサンルーフの新規受注をきっかけに、燃料タンクを製造しているインド生産子会社「ヤチヨインディアマニュファクチャリング」の工場建屋を2019年に拡張し、中国で生産したサンルーフの品質検査を行ってきた。今回、現地での需要拡大をにらみ、インドでサンルーフを組み立てることにした。

 現地生産するのは「スタンダードサンルーフ」で、競争力の高いサンルーフを現地生産するため、部品や材料の現地調達を進めていく。今後、インド工場にサンルーフを製造するための設備を導入するとともに、部品を現地調達するための活動にも着手する。現地調達活動と量産準備を並行して行い、1~2年以内にインド工場で組み立てを開始する見通し。

 インド自動車工業会によると、2022年度の国内新車販売は約485万台(前年度比28・2%増)。コロナ禍の日本(約483万台)を超え、中国、米国に次ぐ世界3番目の市場になった。現地ではサンルーフの人気が高まっており、新車装着率も上昇しているという。こうした現地のニーズに対応するため、現地生産品に切り替える。また、部品を現地調達することでコスト競争力を強化し、ホンダ以外の自動車メーカーの受注も積極的に開拓し、サンルーフ事業の拡大を図る構え。