トヨタ自動車と東京電力ホールディングスは、電気自動車(EV)用電池を活用した定置用蓄電池システムを開発した。今秋に秋田県の大規模風力発電所で実証を始め、運用の課題や性能を評価する。

 トヨタ製EVの車載電池や制御部品と、東電ホールディングスの系統エネルギーマネジメントシステムを組み合わせた。複数の車載電池を連結させることで、出力は1メガワット、容量3メガワット時を確保した。

 定置用蓄電池の需要は、再生可能エネルギーの導入拡大に伴って増える見通しだ。また、電動化の進展によって使用済み車載電池の発生量も増加する。トヨタや東電は、使用済み電池を活用し、定置用蓄電池のコスト抑制や安定供給を図る。

 実証は、豊田通商と豊通子会社のユーラスエナジーホールディングスがユーラスの風力発電所「ユーラス田代平ウインドファーム」で実施する。