記念車のハンドルを握る三部社長

 ホンダは熊本製作所(熊本県大津町)の二輪車生産累計2千万台の達成を祝し、記念式典を開催した。式典に出席した三部敏宏社長は「グローバルマザー工場として新しいモノづくりにチャレンジし続けることを期待する。世界中の人の夢の実現を後押しする原動力になってもらいたい」と、従業員らに呼び掛けた。

 熊本製作所は世界で唯一の大型二輪車を生産する一大拠点で、従業員数は約2千500人。年間生産能力は約30万5千台を有し、2022年の年間生産台数は30万台で、主力のスーパーカブシリーズは2万9千台を生産した。

 現在、57の国と地域に製品を出荷。全体の49%が海外向け生産で、また世界22か国23拠点でコミューターモデルの生産をサポートするなど、グローバルマザー工場として世界の人々の移動の自由を支える。同製作所の二輪生産の開始は1976年1月で、47年と4カ月をかげて累計2千万台を達成した。

 式典では、くまモンと熊本城からインスパイアを受けて制作した「CBR1000RR‐R」の記念車の披露や来賓の蒲島郁夫熊本県知事による祝辞などがあった。