西村経産相(30日夕方)

西村康稔経済産業相は5月30日夕方、経営統合を発表した日野自動車と三菱ふそうトラック・バスに関して「国際市場で大きな存在感を持てるよう期待したい」と述べた。

商用車の世界市場2600万台のうち、日本市場は80万台にとどまっている。電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)開発など、脱炭素に向けた技術的な課題も山積している。西村経産相は「グローバルの視点でスピード感を持って大胆な投資をしていくことが、(自動車産業の)地殻変動を乗り越える大きなカギになる」との見方を示した。

日野と三菱ふそうは2024年12月末までの経営統合を目指す方針。2社の親会社であるトヨタ自動車とダイムラートラックを加えた4社で商用車や水素などの次世代技術の開発に取り組む。