三菱電機は、福井県永平寺町で運行を開始している「レベル4(特定条件下における完全自動運転)」の自動運転車両に同社の制御装置が採用されたと発表した。同町では全国で初めて改正道路交通法によるレベル4での自動運転の許可を得て走行しており、三菱電機は制御系とセンサー類の技術でこれを支える。

 車両には前方カメラ、ミリ波レーダー、超音波ソナーなどを活用した同社製の制御装置が搭載される。センサーは15センチメートルほどの小さな障害物も検知し、歩行者や自転車だけではなく、動物や落石なども検知可能としている。道路上に人が倒れている場合などは自動で停止する。また、故障や荒天時も車両を停めて遠隔監視室に自動で連絡する。

 同社は、自動運転移動サービスの実現に向けた技術向上に取り組み、交通事故撲滅や高齢化などの社会課題解決に貢献するとしている。