ソフトバンク子会社で自動運転サービスを手がけるボードリー(佐治友基社長兼CEO、東京都港区)は16日、自動運転「レベル4(特定条件下における完全自動運転)」に準拠した電気自動車(EV)「MiCa(ミカ)」を東京大学柏キャンパス(千葉県柏市)で披露した。実証と関係省庁から認可取得を進め、今年度は自治体や企業を対象に約10台の納入を目指す。

 「ミカ」の設計・製造企業はエストニア共和国のオーブテック社。ボードリーはミカの日本販売代理店だ。

 車両に搭載した7つのLiDAR(ライダー、レーザースキャナー)と8つのカメラで周辺環境を把握し、障害物を自動で回避する。センシングが可能な距離は約100~200㍍。これまでボードリーが実証実験などで使用してきた自動運転車の約3倍の性能を持つ。

 全長4.2×全幅1.8×全高2.5メートルで最大8人が乗車できる。急速充電モデルの場合、約1時間で満充電になる。同日、茨城県境町とミカの購入に関する覚書も締結した。同町は今年度中に導入する予定だ。