デンソーテン(加藤之啓社長、神戸市兵庫区)は、通信型ドライブレコーダーを活用した法人向け安全運転管理テレマティクスサービスの新商品「Offseg(オフセグ)」を6月から発売すると発表した。ドライブレコーダーのカメラ映像から、一時不停止や速度超過など人的要因による交通事故の原因の約7割に当たる12の危険な状態を、人工知能(AI)が自動で検出する。車載機にもAIを搭載したことで即時判断ができる。信号無視や脇見運転をはじめ、6つの危険な運転操作などを自動検知し、リアルタイムでドライバーに警告し、事故の未然防止につなげる。

 検出した危険なシーンはAIが傾向を分析し、eラーニング用教育資料を自動で作成して配信する。ドライバーは、ウェブで内容を確認できる。運転手一人ひとりの診断を自動化することで、事業者側の管理や安全運転教育の効率化にも貢献する。また、今後は他社のアルコール検知システムとの連携も検討していく方針だ。