三菱電機は、国内関係会社で新たに品質不正が12件見つかったと発表した。同社は昨年10月に本社での品質不正に関する報告書を受領後、関係会社への調査を実施していた。いずれも安全性には問題がなく、本社同様の再発防止策を実施するとしている。

 昨年までに不正が確認された同社の各製作所と取引があり、出資比率が50%を超える企業41社を対象に調査を実施したところ、5社で不正が確認された。

 発覚件数の3分の2に当たる8件は自動車機器事業で、車載用アクチュエーターやセンサー、バルブの寸法管理値の書き換えや材質の変更などの不正行為が2社で確認された。うち一部は同社製作所からの指示だった。いずれも顧客との契約上の違反行為で、品質や安全性には影響がないとしている。