TPRは、介護施設向けコミュニケーションサポートロボット「CoRoMoCo(コロモコ)」を開発したと発表した。内燃機関部品が主力の同社は、電気自動車(EV)の普及をはじめとする事業環境の変化から新事業創出に取り組んでおり、介護分野で人工知能(AI)ロボット市場に参入する。介護施設運営事業者など向けに10月以降の発売を目指し、改良を続ける。

 コロモコは、抱っこすることで人間のバイタルや気持ちを測定できる。AIの研究を手がける大学と連携して開発した。

 同社は長野県岡谷市で介護施設を運営しており、施設利用者のストレスケアと介護士の業務負担軽減を目指した。同施設の利用者に数カ月間、試作品を提供し、要望を反映した。22~24日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる「東京ケアウィーク」に第1号機を出展する。

 同社は新事業の開拓に向け、社内で「未来年表」を作成しており、今後もAIをはじめ、成長が予測される市場での事業化を目指すという。