CM総合研究所ホームページ

 CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2023年2月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングでは木村拓哉、芦田愛菜を起用したリクルート「タウンワーク」が1位に急浮上、2位は日本マクドナルド「アジアンバーガーズ」、3位は「バレンタインジャンボ宝くじ」だった。自動車業類は3カ月連続でトップテンを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間の2023年1月20日~2月19日に放映された全CMは2401銘柄(前月比237銘柄減)で、このうち自動車業類は60銘柄(同2銘柄増)だった。

 自動車業類では日産自動車の企業CMが首位、全面改良したトヨタ「プリウス」が2位、ホンダのイメージアップCMが3位だった。CM総研はこれらの中からプリウスに注目した。

 プリウスのCMは1月11日にオンエアを開始し、2カ月目で自動車業類のトップスリーに入った。「私の選択が」「私たちの選択が」というナレーションとともに、さまざまなアングルから映し出されたプリウスの外観や、「PRIUS」の「I」と「US」に赤く色を付けて強調したテロップを重ねて人々の表情を映していく内容で「NEW PEOPLE'S VEHICLE」というコピーを印象づけた。

 男性層を中心に支持を集め、中でも50歳以上からの得票が目立った。CM好感要因では「商品にひかれた」のポイントが最も高かったほか、「時代の先端を感じた」では総合4位につけた。視聴者からは「かっこいい」「見た目が最先端な感じがする」などデザインを評価する声や「お店に行って実際に見たいと思った」というコメントが見られた。