トヨタ自動車は9日、水を電気分解して水素を製造する「水電解装置」を開発し、デンソー福島(川島俊哉社長、福島県田村市)で近く稼働させると発表した。水素の「地産地消モデル」を目指す。

 燃料電池車(FCV)「ミライ」の固体高分子形FC(燃料電池)スタックを流用して開発した。FCスタックによる発電と逆に、FCスタック内の水を電気分解し、水素と酸素を取り出す。1時間当たり約8キログラムの水素を製造できる。

 FCV用FCスタックの部品や生産設備の9割以上を流用できるという。デンソー福島では、この装置で製造した水素を工場内のガス炉で自家消費する。