「らくだネット」を漫画で紹介したJTP
コーヨーラドはEGRクーラーのリビルト品も展示

 自動車アフターマーケットの見本市、「国際オートアフターマーケットEXPO(IAAE)2023」(会期7~9日)には、整備や補修部品などに交じり、リビルトをはじめ、自動車リサイクル事業者の出展が目立った。使用済み自動車を有効活用し、再資源化や再利用を促進するリサイクル事業者の取り組みは、関心が高まっているSDGs(持続可能な開発目標)の実現にも貢献する。会期中も多くの来場者の注目を集めていた。

 リビルトを手掛けるながおテクノ(宮脇康年社長、兵庫県尼崎市)は、ハイブリッド車(HV)用の駆動用電池のリビルト品を展示した。国内市場でHVの普及が進んでおり、今後、高まるとみられる駆動用電池の交換需要に対応する狙い。

 再資源化では、使用済みタイヤのリサイクルに役立つ製品をリサイクル事業者のシーパーツ(岡本明宏社長、山口県岩国市)が紹介。ブース内では使用済みタイヤをホイールから取り外ししやすくする「ロボチェンジャー」を、動画でPRした。この製品はタイヤの溝の深さやひび割れの程度を計測してスコア化する機能もあり、「タイヤのリサイクルを専門に手掛けている企業から大きな反響がある」(吉川日男会長)と、手応えを示していた。

 整備費用がかさみやすい商用車向け製品の提案も多かった。リビルト事業者のコーヨーラド(江尻拓馬社長、名古屋市中区)は、冷却システムの内部をコーティングすることで電解腐食を防ぐケミカル剤を展示し、長距離を走る商用車を抱える整備事業者などの関心を集めていた。ながおテクノも商用車などに搭載されるディーゼルエンジン(DE)の排出ガスの後処理装置のリビルト製品を紹介していた。

 また、日本トラックリファインパーツ協会(JTP、新井栄代表理事、石川県金沢市)は、運営するトラック用リサイクル部品の検索サイト「らくだネット」を紹介する漫画冊子を制作。これを会場で配布し、加盟する約50事業者や約13万点の部品登録などの特徴をアピールしていた。