実際の職場で整備士の仕事を体験

 国土交通省は3日、高校生や大学生らを対象とした「自動車整備業における仕事体験事業」を実施すると発表した。実際の職場で自動車整備に関する仕事を体験したり、働く整備士と接する経験などを通じて自動車整備の仕事内容に興味・関心を持ってもらう狙い。産学官連携による初の試みで、7~9月の夏休み期間を活用して実施する予定。受入企業にとっては社会貢献活動につながり、企業アピールや将来の人材確保なども期待できる。

 仕事体験の参加対象者は、高校生、専門学校生、大学生。実施予定期間は7月24日から9月16日。仕事体験は1日当たり約6時間の計3日間。参加できる生徒数は最大300人とし、そのうち150人以上は高校生とする予定だ。

 国交省は3日から、生徒の受け入れを希望する自動車整備事業者の募集を開始。日本自動車整備振興会連合会(日整連)など関連業界団体にも募集案内の協力を依頼した。締め切りは4月28日とする。

 6月からは、仕事体験に参加希望の学生の募集を開始する予定だ。生徒からの申込は自由応募形式で、本人の意思で仕事体験先の選択ができる。今後は、学校などに配布する参加募集チラシも作成する。

 同事業で受入企業を検討する自動車整備事業者向けの専用ホームページのアドレスは、https://www.taiken‐seibishi.jp/company/