ホンダは、1日に開いた2023年春闘の第3回団体交渉で労働組合と妥結したと発表した。第2回交渉で組合要求に満額回答する方針を示していたが、15日の一斉回答日を待たずに妥結し、今後予定していた団交は行わない。一斉回答日前の妥結はホンダとして初めてだ。今後は、業界の変革に向けた業務の遂行などに労使一体となって取り組むとしている。

 賃上げ総額1万9千円相当(ベースアップ1万2500円分含む)、年間賞与6.4カ月分とする組合要求に満額で回答し、妥結した。また、納得性の高い賞与水準を実現するため、現時点での業績見通しと比べて実績が変動した場合、年間賞与を最大0.6カ月分の範囲で増減させる仕組みを新たに導入する。

 ホンダは「(早期妥結で)全従業員がスピード感を持ってそれぞれの業務に邁進してほしい」とした。