消防車などの特装車を手がけるモリタホールディングス(HD)は、電気自動車(EV)を手がけるEVモーターズ・ジャパン(佐藤裕之社長、北九州市若松区)と資本業務提携し、消防用EVを共同開発すると発表した。モリタHDはEVモーターズに2億円出資する。

 モリタHDは、脱炭素社会に向けた機運が高まる中、消防用車両をEV化して、走行や作業時の二酸化炭素(CO2)排出量を削減することが大きな課題と捉えており、今回、EVモーターズと提携して消防用EVの実用化を目指す。両社が連携して、消防車両に適したEVのシャシーを共同開発して、市場投入を目指す。

 EVモーターズは電気トラックや電気バスなどの商用EVを開発・製造・販売するEVのスタートアップ企業。電力消費量とバッテリーの劣化を大幅低減する自社開発のモーター制御システムや、車両軽量化技術に強みを持つ。