極東開発工業は大煌工業(山下将弘代表、埼玉県川口市)、大林道路(黒川修治社長、東京都千代田区)と共同で、積載重量を計量可能なダンプトラック「スケールダンプ」の改良モデルを開発したと発表した。誤差を1%以下に抑えた計量装置を開発し「10トン大型リヤダンプトラック耐摩耗鋼板(ハルドックス)仕様」にオプション設定した。今春をめどに発売する。

 改良モデルの計量装置はシャフト式ロードセルをを採用。これをボディーと一体化し4カ所に設置するなどして、ダンプトラックの車載計量装置では初めて誤差1%以下の精度を実現した(平地・停車状態、同社調べ)。積み荷の重心のズレにも対応して正確に計測できる。

 独自設計のフレーム構造によって全高を10トン級ダンプ車並みに抑え荷積みの作業性を確保した。風袋ボタン(ゼロ点合わせ)を押すだけでに計量できるなど取り扱い性を高めたほか、ボデー上部にも視認性の高い大型表示器を配置して計量結果をつかみやすくした。

 過積載の防止や輸送効率の向上、環境への配慮に効果を持つことを訴求し、拡販につなげる。