トヨタ自動車名誉会長で、元経団連会長の豊田章一郎氏が14日、死去した。97歳だった。死因は心不全。告別式は近親者のみで行う。後日、お別れの会を開く。喪主は長男で社長の章男氏。

章一郎氏は、トヨタ創業者である豊田喜一郎氏の長男で、喜一郎氏が57歳で急逝した1952年にトヨタ自動車工業(当時)に入社した。工販合併したトヨタ自動車の初代社長に就任し、会長、名誉会長などを歴任した。米ゼネラル・モーターズ(GM)との合弁を端緒とするトヨタの海外展開を主導するなど同社の経営基盤を確立した。2007年秋に桐花大綬章。