普及価格帯の車両と同額の高級車への補助金を疑問視する声が挙がっていた

経済産業省は、2023年度の「クリーンエネルギー車(CEV)の購入・インフラ補助金」において、車両価格が税別840万円以上の高級車の補助額を減額する方針を固めた。電気自動車(EV)であれば、補助上限額は現行の85万円から68万円に減額する。4月1日以降に新規登録をした車両を対象とする。

840万円以上の高級車に関しては、通常の補助額の0.8倍の額を補助するよう変更する。これにより補助額の上限は、EVが68万円、プラグインハイブリッド車(PHV)は44万円、燃料電池車(FCV)は204万円とする。

購入価格の抑制を目的としたCEV補助金の特性上、高価格帯の車両に量販車両と同額の補助金を支給することを疑問視する声が以前から挙がっていた。補助額に差を設けることで、主要な電動車の普及を更に後押ししていく考えだ。

経産省は、22年度2次補正予算で700億円、23年度当初予算案で200億円の合計900億円を来年度のCEV補助金に充てる方針を掲げている。