ヤマハ発動機の2022年12月期決算は、売上高、営業利益、当期純利益ともに過去最高を更新した。過去最高を更新するのは3項目とも2期連続で、売上高が2兆円、営業利益が2千億円を超えたのは初めて。主力の二輪車事業で販売台数が増加したほか、円安も追い風になった。23年12月期は、売上高、営業利益が過去最高を更新する。

 22年12月期の二輪車の出荷台数は、新興国での需要拡大などを背景に前年比5.3%増の477万4千台だった。原材料価格高騰の影響はあったものの、車両価格への転嫁効果もあり、二輪車事業の売上高は同27.1%増の1兆2917億円、営業利益は同61.3%増の847億円となった。

 23年12月期は足元で円高方向に推移する為替の状況や原材料価格高騰の影響が減益要因となるものの、二輪やマリンの出荷拡大や新規事業の成長効果で売上高、営業利益の過去最高をさらに更新する計画とした。