左から新郷和晃氏、宮崎洋一氏、佐藤恒治次期社長、中嶋裕樹氏、サイモン・ハンフリーズ氏

 トヨタ自動車は13日、4月1日以降の新たな経営体制を発表した。発表済みの佐藤恒治次期社長をはじめ、副社長にはミッドサイズビークルカンパニーおよびCVカンパニープレジデントの中嶋裕樹氏、チーフコンペティティブオフィサーで事業・販売プレジデントの宮崎洋一氏が就く。佐藤次期社長は記者会見で、新体制の狙いについて「継承と進化だ」と語った。豊田章男社長がこれまでけん引してきた商品と地域を軸とした経営の「継承」とモビリティカンパニーへの「進化」に取り組む。

 中嶋新副社長は商品、宮崎新副社長は地域とそれぞれの軸で経営を推進する。新たにチーフブランディングオフィサーに就くサイモン・ハンフリーズ・クルマ開発センターデザイン領域統括部長と新副社長2人の計3人は、定時株主総会で取締役に就く。

 現副社長の近健太氏、前田昌彦氏、桑田正規氏の3人は、それぞれ「ウーブン」「アジア戦略」「電動化」の3つの重要事業を現場で陣頭指揮する新たな役割を担う。